2020-05-19から1日間の記事一覧

福澤諭吉の学問効用論

福澤諭吉の学問効用論 本稿では、『学問のすゝめ』を中心に、学問効用論を扱う。なお、『学問のすゝめ』『文明論之概略』『福翁自伝』などの福沢諭吉の著作のテキストは、岩波文庫版を用いた。 福澤諭吉の活動は多岐にわたるが、丸山真男(1986)は、福澤諭…

ハンス・ケルゼンの民主政治擁護

ハンス・ケルゼンの民主政治擁護 ケルゼンは、「あるかないか(存在・Sein/is)」と「あるべき・なすべき(当為・Sollen/ought)」とを、「分離可能性テーゼ」として、方法的二元論で取り扱っている。また、科学主義との近接性も指摘し、オーゥエン、サン・…