荘子の思想

2荘子
老子は、実在の人物でなかったともいわれるが、荘子は紀元前4世紀ごろ実在したとされる。荘子はとらわれのない自由な精神を徹底させた。王様が、彼に宰相になってくれと頼んでも放置した。最愛の妻が亡くなったとき、「生も死も本来一緒だったのだ」と棺桶に座って歌っていたと伝えられる。
万物斉同(斉物論)
すべては等しい。貴賤・優劣・美醜などの価値観は、人間が創っただけのものである。道からみればすべて差はない。
○真人
人為的価値観から自由な人。真に自由な精神を持つ、自然と一体になって虚心に遊ぶこと(逍遥遊)ができる人。
○心斎座忘
心のけがれをとる。感覚や識別から離れて心を無にすること。真人の心構え。