2009-01-01から1年間の記事一覧

月の異名

「月の異名」 今回は、月の異名の俗説を取り上げて見ます。他にもありますが、有名なものをあげてみます。1睦月・・家族が仲むつまじい 2如月・・着重ねる 3弥生・・いよいよ芽が出る 4卯月・・卯の花が咲く 5皐月・・早苗を植える月 6水無月・・水の…

現代の多産系統作家

「現代の多産系作家」 最近は、「売れる」と思われる作家に次々と本を出版させる傾向があります。間違いなく現代の多産系作家と呼んでいい人物は、今までは ○和田秀樹 ○齋藤孝 ○中谷彰宏 三人でした。これに、 ○茂木健一郎 を加えて四人になりました。 本を…

疲れたときは

こんばんは。今回は、仕事や勉強に疲れたときの対処法について、考えてみます。 ヒルティは、一つの仕事に疲れたら、他の仕事をするとよいと述べています。また、 竹内均氏は、一つの仕事を15から30分で切り上げていました。そして次々に、いろ いろなテーマ…

百人一首テスト

こんばんは。このところ、日本人の和歌の力が落ちていることを痛感し、ためしに百人一首のテストをしています。1から30までは、暗記して理解しておかないと、日本人として困りますし、受験生も和歌が苦手になるはずです。以下にテストを掲載しておきますので…

記憶する技術

「記憶する技術」 近年、「覚えられない」という相談にくる生徒が増えました。しかし、よくよく聞いてみると、「覚える努力をしていない」ケースがほとんどです。ただ、ボーッとみているだけなのですから。はっきりいって、怠けていますよ、それは。そして、…

芋づる式学習法

「芋づる式学習法」 おはようございます。今回は、「芋づる式学習法」の薦めを書いてみます。きっかけは、一つのことでよいのですが、何か好きな本があるとしましょう。そうしたら、その本で紹介されている本や人物について、メモを取ります。そして、紹介さ…

勉強の合間の気分転換

受験生のみなさんは、勉強の合間の気分転換はどのようにしているのでしょうか?勉強する科目を変えたり、お茶を飲んだり、いろいろと工夫していると思います。 ヒルティは、気分転換にやる作業を変えていたようです。竹内均氏も同じように、変えていたようで…

どの時期の勉強が大切か?

「どの時期の勉強が大切か?」 普段、中学生・高校生・高卒生・社会人を対象に国語の授業を行っていますが、いつも痛感することは「中学生」の勉強が一番大切だということです。中学生の内容の最高水準をマスターしておけば、たいていのものを読むことができ…

勉強法の確立

「勉強法の確立」 このブログをお読みの方は、受験生の方と社会人の方がいらっしゃると思います。いずれにせよ、勉強法というものがしっかりとしていると、人生を生きる上でとても有利ではないでしょうか。私が勉強法を確立するにあたって読んでよかった本を…

書くことの大切さ

こんばんは。時々、「覚えられないのですが、どうしたらよいでしょうか?」という質問を受けます。よくよく聞いてみると、ただ見てるだけというケースが多いようです。見ているだけで覚えられるような、優秀な頭脳の持ち主は少ないのではないでしょうか?声…

国語の学習の三段階

こんにちは。このところ、現代文・古文・漢文のセンター試験の相談を多く受けます。これらの相談を受けながら感じることは、国語の勉強には三つの段階があるということです。つまり、 1国語の基礎を固める時期(単語・文法など) 2センター・私大・国立二…

「る」「らる」について

「る」「らる」について 今回は、私が最初に研究テーマにした日本語の助動詞の「る」「らる」について書いてみます。 助動詞の「る」「らる」は、基本の意味が「受身」と「自発」との二つの説があります。一般的には、大自然への畏敬ということで「自発」が…

三大予備校の国語の参考書

「三大予備校の国語の参考書」 予備校の出版している学習参考書には、癖があります。国語の場合だと、代々木ライブラリーの参考書は東日本の大学をターゲットをした参考書ですし、河合出版の参考書は西日本をターゲットとした参考書という印象を受けます。駿…

夏目漱石と森鷗外のテーマ

「夏目漱石と森鷗外のテーマ」 高等学校の教科書には、夏目漱石の『こころ』や森鷗外の『舞姫』『高瀬舟』が載っていますね。これらの教材は、何を意味しているかを知っている受験生が少ないのには驚かされます。 簡単にいうと「近代の自我」がテーマなので…

スランプ脱出法

「スランプ脱出法」 誰でもスランプの時期はくるものです。物事には、春夏秋冬が必ずあります。学習上のスランプ脱出法について考えてみます。中日ドラゴンズの落合博満監督は、現役時代はスランプのときほど、スローボールを打つ練習をしてバッティングフォ…

国語の過去問

大学入試の国語の過去問は、もう早い方なら、すべて解き終わったころでしょうか?国立・私立の過去問は、最低2年分は解いて置きたいですね。希望する学部のものが解き終わったら、希望する大学の他の学部のものを解きましょう。特に、文学部の問題には良問…

新釈現代文

「新釈現代文」 元成城大学教授の高田瑞穂氏の『新釈現代文』は、出版社の「新塔社」が倒産してからは、書店から姿を消していましたが、このほど「ちくま学芸文庫」から出版されました。高田瑞穂の弟子にあたる石原千秋が紹介したため、再び注目されたのだと…

万葉集の魅力

「『万葉集』の魅力」 『万葉集』は、現存する最古の和歌集です。七六〇年前後に成立したもので、大伴家持の編纂と推定されています。二〇巻で四五〇〇首が収められており、天皇・皇族から広く庶民の歌まで収め、時代は前後三世紀にも及んでいます。部立は、…

万葉仮名

「万葉仮名」 「万葉仮名」と呼ばれるものがあります。主に上代の文献を表記するのに用いられたもので、『万葉集』を代表とするものです。当時は、「ひらがな」や「カタカナ」がまだありませんから、漢文で書くしかありませんでした。しかし、和歌のようなも…

名詞の活用(曲用)

「名詞の活用(曲用)」 「名詞に活用がある」という考え方があります。たとえば、「酒(さけ)」は「酒屋(さかや)」のように、「さけ」が「さか」になりますね。また、「白(しろ)」は「白木(しらき)」は「しろ」が「しら」に変わります。このような現…

体言と用言

「体言と用言」 「体言」と「用言」という言葉は、よく使われますね。これらは、非常にぼんやりとした言葉ですね。つまり、指し示す範囲が広すぎる曖昧さを感じさせる文法用語ですね。 「用言」は「作用」を示す「言葉」で、「動詞・形容詞・形容動詞」を意…

神話の見直し−『古事記』と『旧約聖書』

こんばんは。このところ、なかなかブログを更新できませんが、がんばって更新しますので、よろしくお願いいたします。「古事記と旧約聖書」 『古事記』は、現存する最古の歴史書であり、稗田阿礼が誦習していた『帝紀』と『旧辞』とを、元明天皇の命令で、太…

儒教の魅力

「儒教の魅力」 私は、儒教を好んでいます。私の書棚には、中国哲学の本がたくさんあります。学生時代に、急に王陽明(実践の学としての知行合一を説いた)を読みたくなったのがそのきっかけでした。その理由としては、 ○あの世の存在を説いておらず、現実主…

古文の主語のしくみ

「古文の主語のしくみ」 古典文は現代文と異なり、主語の省略がよく行われます。したがって、基本的に述語を見てからでないと主語を決定できないことが多いのです。そのため、まず、「述語をみる」ということが大前提になります。次に主語を示す「は」「が」な…

記述問題の考え方

こんばんは。今回は、「記述問題の考え方」ということで私の作成したテキストの原稿を掲載してみることにします。 記述問題の基本的な考え方 (記述の基本事項) 〇古典では、該当箇所を見つけたら、その部分を口語訳することが大前提である。 ① 記述問題は…

小論文概説

こんばんは。今回は、私が「小論文」についての講演会などで作成し、使用しているプリントを掲載します。 「小論文」概説「小論文」の基本Ⅰ「小論文」と「現代文」との違い○「小論文」は、分析して自分の意見を述べる。 ○「現代文」は、出題者の意図に合わせ…

漢文の解き方

こんばんは。今回は、漢文の解き方です。私が作成したもので、ちょうど、年末ごろの講義で配布しているものを掲載してみます。「漢文の解き方」 一、読解・解答の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通して、文章構造・展開・対句などを確認する。選択…

古文の解き方

こんにちは。今回は、「古文の解き方」という、私の作成したプリントを掲載します。「古文の解き方」 一、設問を解く手順 ①リード文・出典・注・設問に軽く目を通し、口語訳しないで全体のおおまかなつながりや語法をつかむつもりで一読する。このとき、だい…

現代文の解き方(小説)

こんばんは。今回は、現代文の小説の解き方です。「現代文(小説・小説的随筆)の解き方」 一、読解の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通す。選択肢は読まない。 ②傍線部・空所とその近くを丁寧に読むようにして、人物関係・心情の変化とその原因・…

現代文の解き方(評論)

おはようございます。今回から、順番に国語の解き方を示してみます。「現代文(評論・評論的随筆)の解き方」 一、読解の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通す。選択肢は読まない。 ②傍線部・空所とその近くを丁寧に読むようにして具体例などは軽く…