2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

国語の過去問

大学入試の国語の過去問は、もう早い方なら、すべて解き終わったころでしょうか?国立・私立の過去問は、最低2年分は解いて置きたいですね。希望する学部のものが解き終わったら、希望する大学の他の学部のものを解きましょう。特に、文学部の問題には良問…

新釈現代文

「新釈現代文」 元成城大学教授の高田瑞穂氏の『新釈現代文』は、出版社の「新塔社」が倒産してからは、書店から姿を消していましたが、このほど「ちくま学芸文庫」から出版されました。高田瑞穂の弟子にあたる石原千秋が紹介したため、再び注目されたのだと…

万葉集の魅力

「『万葉集』の魅力」 『万葉集』は、現存する最古の和歌集です。七六〇年前後に成立したもので、大伴家持の編纂と推定されています。二〇巻で四五〇〇首が収められており、天皇・皇族から広く庶民の歌まで収め、時代は前後三世紀にも及んでいます。部立は、…

万葉仮名

「万葉仮名」 「万葉仮名」と呼ばれるものがあります。主に上代の文献を表記するのに用いられたもので、『万葉集』を代表とするものです。当時は、「ひらがな」や「カタカナ」がまだありませんから、漢文で書くしかありませんでした。しかし、和歌のようなも…

名詞の活用(曲用)

「名詞の活用(曲用)」 「名詞に活用がある」という考え方があります。たとえば、「酒(さけ)」は「酒屋(さかや)」のように、「さけ」が「さか」になりますね。また、「白(しろ)」は「白木(しらき)」は「しろ」が「しら」に変わります。このような現…

体言と用言

「体言と用言」 「体言」と「用言」という言葉は、よく使われますね。これらは、非常にぼんやりとした言葉ですね。つまり、指し示す範囲が広すぎる曖昧さを感じさせる文法用語ですね。 「用言」は「作用」を示す「言葉」で、「動詞・形容詞・形容動詞」を意…

神話の見直し−『古事記』と『旧約聖書』

こんばんは。このところ、なかなかブログを更新できませんが、がんばって更新しますので、よろしくお願いいたします。「古事記と旧約聖書」 『古事記』は、現存する最古の歴史書であり、稗田阿礼が誦習していた『帝紀』と『旧辞』とを、元明天皇の命令で、太…

儒教の魅力

「儒教の魅力」 私は、儒教を好んでいます。私の書棚には、中国哲学の本がたくさんあります。学生時代に、急に王陽明(実践の学としての知行合一を説いた)を読みたくなったのがそのきっかけでした。その理由としては、 ○あの世の存在を説いておらず、現実主…

古文の主語のしくみ

「古文の主語のしくみ」 古典文は現代文と異なり、主語の省略がよく行われます。したがって、基本的に述語を見てからでないと主語を決定できないことが多いのです。そのため、まず、「述語をみる」ということが大前提になります。次に主語を示す「は」「が」な…