2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ら抜きの概要

ラ抜き言葉は、可能動詞との関わりの中で問題となるテーマである。金水敏(2003)では、ラ抜き言葉の特徴を以下のようにまとめ、話者を「非ラ抜き人」「完全ラ抜き人」「不完全ラ抜き人」に分けている。A形態的には、カ行変格活用、一段活用の動詞の未然形(…

ゲシュタルトの祈り

ゲシュタルトの祈り パールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩で、彼はワークショップでこの詩を読み上げることを好みました。私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。 私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのでは…

アストンの受身記述

アストンの受身記述アストン(1872)『文語文典』では、自動詞と他動詞とに分け、「るる」「らるる」で受動動詞を作り、可能動詞にも通じる点と自動詞から受動動詞が作られる点を強調している。アストン(1871)『口語文典』(pp.60-61)では、areruを加えて…

ブラウンの受身記述

ブラウンの受身記述ブラウン(1863)『Colloquial Japanese』では、受身動詞の箇所(pp.14-15)で可能動詞と受動動詞を扱っている。受動動詞を3つに分け、そのうち最初の二つは可能動詞で、三番目にあげているのが「れる・られる」を接続してできあがる受動…

比叡山・一条兼良の図書館

日本語・日本文学・日本史において、二つの大きな痛手があります。一つは、織田信長による比叡山の焼き討ちで、もう一つは、応仁の乱での一条兼良の図書館が燃えたことです。 これら二つの事柄で、かなら貴重なものが焼けてしまいました。もし残っていたら……

恩寵的試練

出口光さんのメールマガジンです。いい内容なので、引用します。皆さん、こんにちは。水曜日のテーマ「善とは何か?悪とは何か?」に予想外に多くの方から ご感想いただきました。多くの方は、まさかエネルギー循環の話になるとは 思わなかったようです。さ…

わが師、わが友―石川忠久氏−

石川忠久氏 石川忠久氏のラジオ放送「漢詩をよむ」は、すばらしい講座で、古代中国の雰囲気が伝わってくる内容でした。実際の石川忠久氏の講座も、面白い内容で、ラジオよりも雑談が多く、一首ごとに味わい深い内容で、私もすっかり漢詩が得意になりました。…