2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

記述問題の考え方

こんばんは。今回は、「記述問題の考え方」ということで私の作成したテキストの原稿を掲載してみることにします。 記述問題の基本的な考え方 (記述の基本事項) 〇古典では、該当箇所を見つけたら、その部分を口語訳することが大前提である。 ① 記述問題は…

小論文概説

こんばんは。今回は、私が「小論文」についての講演会などで作成し、使用しているプリントを掲載します。 「小論文」概説「小論文」の基本Ⅰ「小論文」と「現代文」との違い○「小論文」は、分析して自分の意見を述べる。 ○「現代文」は、出題者の意図に合わせ…

漢文の解き方

こんばんは。今回は、漢文の解き方です。私が作成したもので、ちょうど、年末ごろの講義で配布しているものを掲載してみます。「漢文の解き方」 一、読解・解答の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通して、文章構造・展開・対句などを確認する。選択…

古文の解き方

こんにちは。今回は、「古文の解き方」という、私の作成したプリントを掲載します。「古文の解き方」 一、設問を解く手順 ①リード文・出典・注・設問に軽く目を通し、口語訳しないで全体のおおまかなつながりや語法をつかむつもりで一読する。このとき、だい…

現代文の解き方(小説)

こんばんは。今回は、現代文の小説の解き方です。「現代文(小説・小説的随筆)の解き方」 一、読解の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通す。選択肢は読まない。 ②傍線部・空所とその近くを丁寧に読むようにして、人物関係・心情の変化とその原因・…

現代文の解き方(評論)

おはようございます。今回から、順番に国語の解き方を示してみます。「現代文(評論・評論的随筆)の解き方」 一、読解の手順 ①リード文・注・出典・設問に軽く目を通す。選択肢は読まない。 ②傍線部・空所とその近くを丁寧に読むようにして具体例などは軽く…

古典の薦め

「古典のすすめ」 古典はなぜすぐれているのでしょうか。それは、エネルギーがあるからです。エネルギーがあるから現代まで残っているのではないでしょうか。精神を磨く上でもたいへん役に立ちます。たとえば、碩学と呼ばれた安岡正篤氏は、次のような読書を…

一文の文字数について

「文字数について」 一文は何文字までがよいのかについては、議論のあるところです。一般的に、一文は六十字を超えると、多すぎるといわれています。志賀直哉の文章は、一文が二十から三十文字なので、心地よいリズムで読みやすいといわれています。 では、…

大学の現場と入試問題

大学での学問研究の傾向が、入試問題にも影響を与えています。その例として文学部の近代・現代文学の専任の教員の数が年々、少なくなっていることがあげられます。そうすると、通常、文学部の現代文の問題は近代・現代文学の教員がつくりますが、他の学部に…

センター試験国語の特徴

(センター試験国語の特徴) センタ―試験は国立だけではなく、近年では、私立大学の多くが参加するようになりました。でも、意外と特殊な試験なのです。ですから、以下に特徴をまとめておきますので、参考にしてください。〇配点が大きい 設問の配点が、一問に…

元禄の三文豪

おはようございます。今回は、「元禄の三文豪(元禄の三大人)」を扱います。 近世前期の元禄時代には、三人の大文豪が出現した時代です。しかも、年齢的にも近いものがあります。人材は、かたまって出現する時期があります。日本では元禄時代がまさにそうで…

将棋から学んだこと

おはようございます。 「一つの技芸を究めた達人は、自然の呼吸やすばらしい人生哲学の完成者が多い」と、安岡(やすおか)正篤(まさひろ)氏は述べました。私も、達人の筆跡などをみていると、そのことを痛感します。決して上手ではないけれども、雄渾な文字な…