2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

脳の構造

脳の構造 脳幹・・心臓の動きや呼吸など、自律機能をコントロールし、生命活動を無意識のうちに維持している。間脳、中脳、橋、延髄なら成り立つ。 大脳・・左右二つの半球に分かれ、右半球は左半身、左半球は右半身の感覚や運動をコントロールする。大脳の…

二つの神経

二つの神経 末梢神経系・・感覚刺激などをキャッチして中枢神経に伝える。また、中枢神経から送られてきた運動の信号を各所に伝える。 中枢神経・・脳と脊髄からなる。「脳」は、末梢神経から送られてくる刺激を情報処理して感覚を生み出し、全身へ指令を出…

心の機能

心の機能 感覚・・目や耳などの感覚器官からの情報が脳に伝えられ、感じること。キャッチする働き。 知覚・・脳に届いた情報から、形や大きさなどの情報を引き出して物事を認識すること。キャッチした情報を認識する働き。知覚ができるようになった刺激量を…

受身表現と日本国憲法

受身表現からみた日本国憲法 はじめに本稿では、フィロロジーの立場から「日本国憲法」を受身表現から見た場合、どのような構文的・語法的特徴があり、どのような精神性が表れているのかを考察するものである。 清水康行(一九八九)では、「『日本国憲法』…

国民道徳協会の教育勅語の口語訳

国民道徳協会の訳 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を完うして、全国民が心を合せて努力した結果、今日に至るまで、美事な成果をあげて参りました…

教育勅語は問題か?

教育勅語は問題か? 教育勅語は、軍国主義を代表するものとして、GHQが廃止し、日教組も目の敵にしていますね。しかし、その文章に問題はあるでしょうか?私の目には、宗教と切り離した道徳を説いたものに見えます。現在行われている、よくわからない道徳…

モダリティ論争について

[付記] モダリティについては、諸説ある。英語の場合には、must・may・canなどの法助動詞の表す意味をモダリティとするが、日本語の場合には規定が定まっていない。一般的には、ムードやモダリティ論争は、陳述論争(山田孝雄・時枝誠記・金田一春彦・芳賀綏…

19世紀のドイツの心の科学の取り組み

19世紀ドイツでの心の科学の取り組み フェヒナー(物理学者)・・「フェヒナーの法則」(心理的な感覚量は物理的な刺激の対数に比例する) ウェーバー(物理学者)・・「ウェーバーの法則」(識別できる重さの比は100対102で一定する)、精神物理学を提唱。 …

こころの研究

心理学以前の「こころ」の研究 心理学は、「こころの科学」で、19世紀末に学問として成立しました。しかし、それ以前にも哲学者を中心に心をめぐる探求は行われていました。以下にあげてみます。 プラトン・・世界初の心理学書『霊魂論』を執筆。人間は霊魂…

東亜高等予備学校『日本語のはじめ』の受身表現

○東亜高等予備学校『日本語のはじめ』(1932) 東亜高等予備学校(1932)の33課で、簡単な会話文例を並べ、問答形式で受身文を扱っている。また、受身の例文を主に示した上で、可能と尊敬の例文を示している。以下、文例である。 号外ハ 何デスカ。 人ヲ 殺…