2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バラモン教

○バラモン教(古代ヒンドゥー教)の思想インドに侵入したアーリア人によって、紀元前13世紀ごろからバラモン教が形成されていった。バラモン教の聖典を『ヴェーダ』という。 ○ウパニシャッド哲学 ヴェーダのうち、バラモン教の根本部分である『ウパニシャッ…

江戸の印象

(他国からやってきた人の江戸語の印象)聞しは今、杉本宗順と云京の人、江戸へ下り云ける様は、関東は聞きしよりも見ていよいよ下国にて、万いやしかりき、人形かたくなに言葉なまりて、なでうことなき、よろこぼひてなどと、かたこと計をいへるにより、理…

江戸時代のことば

(江戸時代のはなしことば)【武士の決まり文句】 大義である・・ご苦労さん まかりある・・「有る・居る」の丁寧語 物申す・・抗議する おさおさ―打消・・めったに―ない 御光栄・・「来る」の尊敬語 ちょこざいなり・・なまいきな やくたいもない・・役にも…

和歌のレトリック

和歌の修辞技能(レトリック)Ⅰ【第一類】・・枕詞・序詞・・『万葉集』枕詞(枕詞の意味と機能) 枕詞は、三音・四音・五音・六音のものなどがあるが、五音が多く口語訳はしない。下にくる特定の語を引き出す。 1草枕―旅」のように枕詞が受ける語を意味的に…

切れ字について

切れ字 「発句の十八の切字事」 終助詞・係助詞 助動詞 形容詞の終止形 動詞の命令形 疑問語 や・かな・けり句末の「切れ字」は詠嘆 句中の「切れ字」は曲折・焦点切れ字論争 松尾芭蕉「四十八字皆切れ字なり」 石田波郷「霜柱俳句は切れ字響きけり」季語・…

西洋人から見た江戸語

西洋人から見た江戸語の特徴Ⅰ ロドリゲス『日本大文典』(一六〇四―一六〇八)の記述(土井忠生訳)関東または坂東 一 三河から日本の涯にいたるまでの東の地方では一般に物言いが荒く、鋭くて、多くの音節をのみこんで発音しない。またこれらの地方の人々相…

江戸語の分類

(江戸語・東京語の変遷)「江戸語の分類」(杉本つとむによる分類)Ⅰ 江戸語 江戸語 江戸詞 Ⅱ 江戸周辺の方言 江戸田舎 江戸近辺 江戸付近 Ⅲ 武州(武蔵) 武州片田舎 葛西 東武 (近国) Ⅳ 上方語(関西語) Ⅴ 関東方言

『あゆひ抄』の口語訳

【参考】 富士谷成章『あゆひ抄』の助詞助動詞の口語訳(助動詞) る・らる ラレル す サス・セル む ウ らむ デアラウ・デアラウズレ けむ タデアラウ・タコトデアラウ まし ウモノヲ ませば・ましかば ウモノニシテミタラバ ず ヌ・ナンダ じ マイ べし コ…

時代別日本語の特徴

(時代別 日本語の特徴)? 奈良時代までの日本語 (系統) ウラル・アルタイ語族 縄文型と弥生型 六世紀以前の日本語・・文献時代以後の日本語(原始日本語・史前日本語) 七、八世紀の日本語・・推古朝以降奈良時代末までの日本語・・上代語 (音韻) 万葉…