2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「る・らる」の分類

4.「る・らる・れる・られる」の指導法4.1接続「る・らる・れる・られる・す・さす・せる・させる」の接続については、四段・ナ変・ラ変・の未然形に「る・れる・す・せる」がつき、それ以外の未然形には「らる・られる・さす・させる」がつくと説明され、「…

金水法則の例外

金水敏(1991)は旧主語と主格とに注目して、以下のようなパターンに分けている。 主格 旧主語表示 A 〈非人格的〉 (なし) B 〈非人格的〉 〈非人格的〉ニ C 〈非人格的〉 〈人格的〉/〈非人格的〉ニヨッテ d*〈非人格的〉 〈人格的〉ニ e 〈人格的〉 〈…

「一杯のかけそば」を擁護する

久しぶりに、「一杯のかけそば」の話を読んでみました。タモリが批判したことがもとで、ブームは去りましたが、バブル時代に人々に感動を与えた作品なので、 良さもあると思います。作者の方についても、さまざまなことが取りざたされていますが、作者と作品…

実践的な哲学者

注目している実践的な哲学者が三人います。柔軟な思考で、多くのことが学べますね。鷲田小弥太内田樹小川仁志

非情・有情と旧主語ニ格

非情・有情の受身と旧主語ニ格小杉商一(1979)の後に出た、金水敏(1991)では、動作主を旧主語と呼び、その旧主語の表示の形式として、次のものをあげている。 ニ ニヨッテ ノ為ニ ヨリ カラ そして、ニとニヨッテに着目し、ニヨッテについては、松下大三…

読みへの熟達

(読みへの熟達―読むことをどう教えるか―)読解活動で問題となるのは、「読む量」「文字、語彙、統語、文章についての知識」「ストラテジー」「読む目的」「第一言語の活用」といった点である。このことを解消するために以下、三つの点についてみていく。 ○…

読解中心の活動

(読解中心の活動)○学習の分析 読解とは、テキストに元々備わっている意味があるとした上で、読み手がテキストに関わることを通して自分なりの意味を作り上げていく創造的な営みであるという立場に立って、意味をさらに様々な角度から学習者個々が想像し、…

読解過程の三つのモデル

読解過程には、三つのモデルがある。それは、「ボトムアップモデル」「トップダウンモデル」「相互交流モデル」である。それらには、書かれた文字その他に対峙する個人の存在を前提として、この個人の中で進行する過程と捉える考え方が共通している。 ○ボト…

受身と状態性

非情の受身の主語(主格)としては、どのようなものがあるかについては、小杉商一(1979)が、 (1)非情のものが擬人化されてゐるかまたは、言ひかけなどで、それに準じてゐる場合。 (2)有情のもの(人)の身体の一部分が受身の主語となる場合。 (3)歌…

医学部の面接で問われること

医学部の面接で問われること(医師としての適性をはかる質問)○どのような医師になりたいですか?十年後、二十年後、医療現場の状況はどう変化し、その中であなたは、どのような医師になっていると思いますか? →患者の立場・インフォームド・コンセント・老…

言語習得とは何か

(言語習得とは何か)幼児が言語習得においてモデルとしているのは、書き言葉ではなく、周囲の人々の話し言葉である。量的に限られた、構造的には話し言葉独特のルーズな言語資料(インプット)をモデルにして、間違ってウもそれほど訂正されることなしに、…

インプット仮説とアウトプット仮説

クラッシェンは、「インプット仮説」を提唱した。「インプット仮説」とは、学習者のその段階の言語能力をわずかに上回る文法構造や語彙を含むが、前後の文脈、発話のコンテクスト、背景知識、既有の言語知識などの利用によって、意味が理解できる言語資料を…

科学技術と人間

科学技術と人間 ○科学技術の利用や安全性の決定には、一般の人々も参加すべきである。科学は「善悪」や「美」を判断する基準を持っていない。 ○科学の進む方向をコントロールするために、「環境倫理」や「生命倫理」などの指針が必要だといわれている。二十…

消費社会の考え方

消費社会 ○現代の製品は性能や必要によって売れるのではなく、宣伝によって売れる。 ○消費社会では「手作り」や「手間をかける」ことの価値が見失われがちである。工業製品は大量生産に向いているが、家庭での食事や学校での教育は、逆に手間をかけることに…

難波常雄の受身の論

難波常雄(1906)では、「れる・られる」を「被動ノ助動詞」としており、「両方トモ、他ノ物ニ其ノ動作ヲ為掛ケラレル意味を表ハシマス。『人ニ憎マレル』『世ニ捨テラレル』ナドノヤウニ用ヒマス。」と述べている。そして、四段活用に「る」が接続し、その…

人口問題の考え方

人口問題 ○経済・社会の近代化によって人口増加が始まる。同時に、農業から工業への産業構造の変化が進むが、増加した人口を産業が吸収できない場合、国内・国外の人口移動が起こる。 ○過度の人口移動を防ぐには、途上国が国内産業によって自立する必要があ…

高橋龍雄の受身の論

高橋龍雄高橋龍雄(1906)では、「被性の助動詞」として「れ・れる・れゝ」「られ・られる・られゝ」として、次のように述べている。四段活の動詞の下には『れ、れる、れゝ』が付き、其他の動詞の下には『られ、られる、られゝ』が付きます。 私は人に笑われ…

本居宣言記念館

本居記念館の、本居宣長の自画像です。昼間は往診の医者で、夜は学者でした。日本の国学の大成者です。

日本語教育・日本語学・国語教育

日本語教育・日本語学・国語教育日本語教育、日本語学、国語教育の分野は、それぞれが分離・独立しているような様相を呈しているが、かつての日本語教育の歴史をたどると、古くは松下大三郎、三矢重松、保科孝一、他には服部四郎、金田一春彦といった日本語…

自主規制について

(マスメディアが事件等を取材する過程で行われる「自主規制」とは。そしてその是非について) 「自主規制」とは、取材対象の人権を守り、取材の行き過ぎを牽制するためにマスメディア各社が報道協定を結ぶことである。しかし、1993年(平成5年)に小和田雅…

松下大三郎の受身の論について

松下大三郎の文法論は、徳田政信(2004)によると、大きく三期の変化を経て完成するとされている。本稿はこの徳田政信(2004)の三区分にしたがって論を進めることとする。また、日本語教育としての立場から、松下大三郎(1906)と松下大三郎(1907)を調査…

猿田彦神社

『古事記』に出てくる、猿田彦神社です。 『古事記』という日本神話に出てくるパワスポめぐりも、楽しいですね。

印鑑の重要性

印鑑の重要性 印鑑の重要性について、国際的手相家の西谷泰人氏は、ホームページ上で次のように述べていますので、引用してみます。持ち物は、その持ち主の運命を表します。サイキック(超能力者)は鑑定のとき、その人の持ち物を何か一つ触りながら予言する…

改稿・松本亀次郎の受身文

松本亀次郎(1904)では、文語と口語の活用表を示し、受身文は「被性助動詞(受身・所相・或ハ受動)」として扱われている。以下、活用表と受身文として用いられている例文を整理してみる。なお、活用表は第一変化(順態仮定・前提法・バ)・第二変化(中止…

新月願望実現法

先日、新月願望実現の方法についての話を聞きました。ネットで検索したら、面白い記事がありましたので、 転載いたします。 新月のデクラレーションとは、 潜在意識を自己説得するアファーメーションの技法に 占星術のパワーと宇宙のリズム、風水の言霊を取…