2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

孔子と孟子

「孔子と孟子」 儒教の基本は、孔子の『論語』と孟子の『孟子』だといわれます。江戸時代の儒者、伊藤仁斎は『論語』を発展させたものとして『孟子』があることを述べ、支持されてきました。その論に谷沢永一氏は、反論を加え、『孟子』を諸子百家の一人にす…

脳と論語

脳の五つの使い方と『論語』の対応 都立駒込病院脳神経科外科部長の篠浦伸禎(しのうらのぶさだ)氏は『脳は「論語」が好きだった』(致知出版社)という著書を刊行しています。試しに読んでみると、面白い本でした。脳の五つの使い方と『論語』の「仁・義・礼…

本の買い方

こんにちは。 先日、大掃除しました。大量の本も、ごく一部を処分しました。本はじっくりと一冊ずつ買うのが、一番好きな買い方です。しかし、現代では資料や仕事で必要なものは、たくさん購入する必要があります。そのため、「心の栄養になる本は一冊ずつ買…

クレッチマーの分類と文字

「クレッチマーの分類と文字」 E・クレッチマー(1888−1964、ドイツの精神医学者、体格と性格との関係を研究)は、臨床経験から、体格のタイプにより特定の病気の確立の高いことを述べており、人相学や筆跡にも大きな影響を与えています。「筆圧・体つき・気…

バランスについて

○バランスについて 物事にはバランスが重要だといわれます。バランスのことを、釈迦は「中道」、孔子は「中庸」、老子は「沖気」と表現しました。実際には、バランスは難しいものです。社会と自分とのバランス、自分の中でのバランスなど、さまざまなものが…

速読・精読・効読

○速読・精読・効読 最近、「速読」が注目されていますね。「速読」はスポーツや目の筋肉を鍛えるのに役立つということで、注目されていますね。経営コンサルタントの船井幸雄氏は「速読」を使っていますね。また、望月俊孝氏の行っている、速読をパワーアッ…

アーサー・ウェイリーと『源氏物語』

○アーサー・ウェイリーと『源氏物語』 アーサー・ウェイリー(1889―1966)は、イギリスの東洋学者で、中国や日本の古典を翻訳したことで知られる人物です。『源氏物語』の最初の英訳者として知られています。 作家の正宗白鳥は、「アーサー・ウェイリーの『…

太極図

「太極図(たいきょくず)・双魚図(そうぎょず)」 太極図(双魚図)といわれる図があります。中国の宋の時代の人が最初に作ったもので、道の原理を表します。「白い魚があるのは、黒い魚があるからであり、黒い魚があるのは、白い魚がかるからである」と読…

筆圧と筆速

おはようございます。 私のとるノートは、分量が多いという特徴があります。それは、くずし字でかくため、筆速が速いからです。はやく書くためには、筆圧は弱くします。今日はその筆圧と筆速について述べてみます。 「筆圧と筆速」 筆圧と筆速との関係は、次…

字余りについて

「字余りについて」 古代和歌の字余りの分析について、基本となる人物が二人います。一人は本居宣長、もう一人は佐竹昭広です。最近では、毛利正守、山口佳紀などの研究が有名です。今回は、本居宣長と佐竹昭広の説を紹介します。 一、宣長法則 本居宣長は、…

古文の主語3

こんばんは。 今まで主に予備校などで行われてきた、主語や読解に関するルールを整理してみたもの を作成してみた。それを以下に示してみます。 主語の判定 ○主語につく「は」「が」は省略されるので、「は」「が」を補う。日本語は述語を重視するので、まず…

文字の傾きでわかる感性

おはようございます。 ペン字では、やや右肩上がりに書くのがきれいに見えるといわれています。しかし、その角度は六度なので「6度法」と呼ばれています。つまり、六度以上はあげすぎなわけです。それをふまえた上で、まとめてみます。「文字の傾きでわかる…

古文の主語2

おはようございます。今回は、前回につづき古文の主語を扱いますが、受験テクニックを批判したいと思います。 主語の転換と接続助詞 古文の主語の判定で、まず説明を受けるのは、尊敬語の有無である。しかし、エチケットや皮肉を込めるために用いることもあ…

古文の主語1

こんばんは。今回から、何回かに分けて古文の主語について述べていきます。かたい論文調で書いてみますね。 主語の判定 古代日本語の文章の主語の判定は、大切なものである。そのため、現在では主語の判定法について、受験参考書などでも詳しく説かれるよう…

「べからず」について

おはようございます。今回は、「―べからず」という表現について書いてみたいと思いす。「べし」の多様な意味については、以前書きました。もっと知りたい方は、中西宇一、橋本研一(橋本進吉の息子)の論を読むとよいでしょう。 「―べからず」には、三つの表…

「鳴かぬなら―」の句

「鳴かぬなら―」の句 戦国武将の気質を示す「ホトトギス」のたとえがあります。よく引用されるものとしては、 ○織田信長 鳴かぬなら殺してしまえホトトギス ○豊臣秀吉 鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス ○徳川家康 鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス …

文字と心理

○筆跡心理学 「書は人なり」と言われます。文字には人の性格や深層心理が反映されます。フロイトによると、「無意識の世界が人間の何気ない行動や文字をコントロールしている」ということができます。性格(パーソナリティ)は変えることができるのでしょう…

四柱推命とその影響

「四柱推命とその影響」 東洋の占いの帝王は「易」と「四柱推命」だといわれます。しかし、生年月日時をもとに四柱推命は計算がたいへんなため、現在ではコンピュータ化が進んでいます。また、心理学とも相性がよく、八島高明氏はCPS運命分析で四柱推命を用…

「の」と「が」の響き

○「の」と「が」の響き 以前、苗字と名前の間に「の」を入れることについて述べましたが、もう少し考えてみたので、付け足して掲載いたします。 古文関係のものを読んでいると、苗字と名前との間に「の」を入れていることが多いのに気づいた方もいるのではな…

潜在意識の活用と心霊科学の視点

「潜在意識の活用法と心霊科学の視点」 「ポジティブに生きていけば幸せを呼び込むことができ、ネガティブに生きていけば不幸が連続していく」といわれます。やはり、潜在意識に働きかけることが必要となるのでしょう。 しかし、潜在意識(心理学では深層心…

歴史小説について思うことども

「歴史小説について思うことども」 歴史小説は、人生の役に立つといわれています。私も、歴史小説を好んでいます。自伝や歴史小説は、魂に響くところがあります。実際、世間での成功者はみな、歴史小説や自伝を読んでいることが多いものです。司馬遼太郎や池…

読書日記〜わら一本の革命

最近、『奇跡のリンゴ』を読みました。その著者の木村秋則さんが、自然農法に目覚めるきっかけになったのが、『わら一本の革命』です。 著者の福岡正信氏は、自然農法の提唱者だけでなく、思想家のような感じで、この本を読むと、引き込まれていきます。お薦…

祈り・志・豊かさの名言

今回は、祈り・志・豊かさに関する名言を集めてみました。「一貫して自信を持って祈りをささげよ。祈りは、我々に与えられた最も貴重な恵みの一つで、個人の才能や情熱を最高レベルに引き上げてくれる。祈る力は、つらい時期には、それを乗り切る援軍となり…

複雑系という考え方

「複雑系という考え方」 最近の欧米の一部の科学者が提唱する考え方で、「複雑系」ということばが出てきます。この言葉について、濱田嘉昭氏は、「生体を構成する要素間の関係に主眼を置き、要素の集団が全体の性質を決め、全体の機能が要素に影響を持つ複雑…