2020-01-01から1年間の記事一覧

古文の学習参考書ー小西甚一ー

小西甚一 戦前の解釈中心の古文の学習参考書としては、塚本哲三の『古文解釈法』が名高い。しかし、総合的な教養という側面では、戦後の高等学校の入試として、小西甚一の学習参考書が金字塔である。小西甚一の古文学習参考書三部作としては、『古文研究法』…

小論文の学習参考書

藤田昌弘 樋口裕一 藤田昌弘の『小論文ミニマム攻略法』(旺文社)は、それまで新書などで得ていたテーマごとの知識を整理した点で画期的であった。また、樋口裕一は『読むだけ小論文』(学研)で、さらにわかりやすく知識を提供し、『型書き小論文』(学研…

現代文の学習参考書-渡辺実・板野博行-

渡辺実 板野博行 渡辺実は、日本を代表する文法学者として知られ、教科書の編纂も行った。訓点語の研究者である遠藤嘉基との共編になる『現代文解釈の基礎』『現代文解釈の方法』(中央図書)は、現場の教員にも読まれた。京都大学の生み出した文法学者は、…

現代文の学習参考書-藤田修一・出口汪-

藤田修一は、駿台予備校で「記号でつかむイイタイコト」というタイトルで、一文ごとに対比などを駆使しながらミクロの視点で本文の「イイタイコト」をつかんでいくスタイルであった。それを文章構成ごとに読解する形でマクロの視点で発展させたのが出口汪で…

文学史の整理

(文学史の整理)上代から中世 上代文学 古事記・・稗田阿礼誦習。太安万侶の筆録。 日本書紀・・舎人親王。 万葉集・・大伴家持撰。「ますらをぶり」 物語文学(平安時代) 【伝奇物語】 竹取物語・・「物語の出で来はじめの祖」(源氏物語) 宇津保物語・…

福澤諭吉の学問効用論

福澤諭吉の学問効用論 本稿では、『学問のすゝめ』を中心に、学問効用論を扱う。なお、『学問のすゝめ』『文明論之概略』『福翁自伝』などの福沢諭吉の著作のテキストは、岩波文庫版を用いた。 福澤諭吉の活動は多岐にわたるが、丸山真男(1986)は、福澤諭…

ハンス・ケルゼンの民主政治擁護

ハンス・ケルゼンの民主政治擁護 ケルゼンは、「あるかないか(存在・Sein/is)」と「あるべき・なすべき(当為・Sollen/ought)」とを、「分離可能性テーゼ」として、方法的二元論で取り扱っている。また、科学主義との近接性も指摘し、オーゥエン、サン・…

八正道

「チャクラと仏教」 こんにちは。 みなさんは、チャクラに興味はありますか? チャクラの活性化としては、いろいろな方法がありますが、日常生活の方法で、行う方法があります。それが、釈迦の八正道です。 仏陀の説いた八正道という修行方法があります。こ…

「孝」の三要素

「孝」の三要素(『孝経』) 一 祖先祭祀 二 親への敬愛 三 子孫の存在

現代の求聞法

「現代の求聞持法」 こんにちは。空海のころから能力アップの方法として、「虚空菩薩求聞持法(こくぞうぐもんじほう)」が知られてきました。「ノウボウ・アキャシャギャラバヤ・オン・アリ・キャマリボリ・ソワカ」を100万回唱えるという方法です。 しかし…

水野南北の開運法

「水野南北の少食開運法」 こんにちは。今回は摂食主義の開運法を紹介します。江戸時代の人相の大家である水野南北は「少食開運説」を説きました。少食は徳を積むことにつながるとし、大食いは悪事をなすと考えました。以下にまとめてみます。 1短命の相の人…

伝説の武道家

伝説の武道家 私の尊敬する武道家たちです。誰が一番強いかは、気になるところですが、得意とする分野が異なるので、比較のしようがありませんね。 ○植芝盛平 合気道の創始者で、ピストルの弾丸を見ることができたという伝説的な人物。 ○塩田剛三 植芝盛平の…

先祖供養へのアプローチ

先祖供養へのアプローチ Ⅰ儒教の視点 儒教では、秩序を大切にするために、先祖崇拝・子孫繁栄のために、祖先を祀ることが行われてきました。仏教が中国に入ったときに、仏教を布教させるために、中国仏教では祖先崇拝の儀式を取り入れました。その結果、日本…