冒頭の分類

1主題・主旨・結論・提案などを述べる。「要するにこういうことをいおうとしているのだ」ということを冒頭に置く。
2話題もしくは課題について述べる。これは1のような中心的内容を示すのではなく、その文章で叙述しようとする話題もしくは課題そのものの輪郭を前もってあげておく場合である。作文などで、「きのう○○へ遠足に行きました。」とまず述べて、以下、その時の様子を詳しく叙述するのもこれにあたる。
3あら筋・筋書を圧縮して述べる。
4筆者の口上・執筆態度を述べる。
5叙述内容のあらかじめ枠をはめる。「以下は○○君から聞いた話である。」「これは昨年末、東京のどまんなかで起こった事件である。」「1927年の秋のことであった。」など。漱石の『夢十夜』の「こんな夢を見た。六つになる子供を負(おぶ)つてゐる。」などもこれである。
6時・所・登場人物などを紹介する。
7主内容の糸口となる枕をおく。
8主内容と対比的な内容を述べる。
9いきなり本題の一部に入ってゆき、前置き(導入)を置かない。冒頭のない文章。