俳論の独特な語句

俳論の独特な語句

一 俳論に出る「風」「狂」「騒」の解釈は「風流」と訳す。「風雅」は「俳諧」と訳す。

風騒(ふうそう)・風狂(ふうきょう)・騒狂(そうきょう)・狂騒(きょうそう)・・風流

騒者(そうしゃ)・狂者(きょうしゃ)・・風流人

風雅(ふうが)・・俳諧

二 肉体後の注意する

    皮(かわ)・・表面的な浅い理解

    筋(すじ)・肉(にく)・やや、深い理解。表現技術。

    骨(ほね)・腸(はらわた)・・深い、本質をとらえた理解。精神。

    眼(め)・・重要な点

三 芭蕉が好んでいた言葉

    松のことは松に習へ。竹のことは竹に習へ。

      そのものをしっかりと観察し、そのものの中に自分を溶け込ませ、そのものと一体化しなければ、そのものの本質はつかめないという教え。

    この道に古人(こじん)なし。

      ものまねでおわらずに、独創性を大切にするという教え。

    不易(ふえき)流行(りゅうこう)

      不易(対象の本質を的確につかんですぐれた俳諧を作る姿勢)と流行(新しい考え方を取り入れる姿勢)