会話と心理

「会話と心理」
会話は、コミュニケーションの手段としては、とても大切です。楽しく会話が弾めば、その後長く付き合いが続きます。名著の誉れの高いデール・カーネギーの『人を動かす』と徳川夢声の『話術』をベースに現代的に、人を不快にさせる言動、人を愉快にさせる言動を心理学的にまとめてみます。

(人を不快にするタイプ)
自分ばかり話して、相手にしゃべる機会を与えない
自分のことばかり話す
自慢話が多い−劣等感のある心理
知ったかぶりをする・偉そうにものをいうカタカナ語・専門用語の多用−知識自慢・強い劣等感がある
言葉使いがよくない・投げやり・ぶっきらぼうな言い方をする
話を聞く態度がよくない・偉そうな態度−劣等感のかたまり・権力や地位に対する憧れが強い
極端に声が大きい・極端に声が小さい
貧乏ゆすり−見ている人もイライラさせる
舌打ち−場の雰囲気を凍りつかせる
不快な音を立てる−「がさつ」な印象を与える
不自然なうなずき−三・四度、あるいはそれ以上にうなずく。相手の目をみない力のないうなずき。
会話中のよそ見・気のない返事−話を聞いていない・聞く気がないときのしぐさ
会話中にほかのことを始める−話に関心がないときのしぐさ
電車内で足を広げて座る・足を組む−迷惑な態度
歩きタバコ・ガムのはきすて・唾吐き
「わたし的には」「わたしって」−自分を話題にしたがるタイプで、自己顕示欲が強い印象を与える。
「でも」「しかし」「そうはいっても」−物事を否定的・批判的に考える傾向。マイナス思考の強い人。自己顕示欲の強い印象を与える。場をしらけさせる。実行力のない完璧主義者。
「どうせ」「しょせん」−物事を悲観的に考えるタイプ。消極的・やる気のない暗い印象を与える。
「だから」−自己主張の強いタイプ。わがままなタイプ。押しの強さで嫌われる。
「だからいったじゃないか」−褒められたい願望が強いタイプ。
「要するに」−気が短い・自分が常に正しいと思う説教好きで自分の意見を押し付けるタイプ。
「やっぱり」「私の言った通りだ」−思い込みの激しいタイプ・自慢好きな印象を与える
「ここだけの話だけど」−注目したい・注目されたい・振り向いてほしいという気持ちの表れ。計算高いタイプ。
「といいますか」「っていうか」−調子がよく、自己主張が強い、頑固なタイプ。
「はいはい」を連発する−話をじっくり聴かない。調子だけはよいタイプ。
「すいません」を連発する−わがまま傲慢タイプ。
「まいったなあ」−弱気に見せるしたたかタイプ。
「−すべきだ・−しなければならない」−曖昧さを嫌う、完璧主義者。
「当然−だ」「絶対−」−不安感の表れ
「昔は」「若い頃は」−今の自分に自信がないが、プライドは高い・周囲をうんざりさせる
暗いことばを使う

(人を愉快にするタイプ)
相手の話を熱心に聴く・最後までよく聞く
相手の興味のあること・話したいことを話させる・相手の考えを尊重する
会話中に身を乗り出す
目を合わせてゆっくりうなずく
明るいことば・褒めることば・積極的なことばを使う