将たる所以−梅原猛

 塩野七生氏は、ライフワークの『ローマ人の物語』(新潮文庫)を完結し、ローマ帝国からみたリーダー論や国家論を書いて注目をあつめていますが、船井幸雄氏に影響を与えた考え方に、梅原猛氏の『将たる所以』(光文社)があります。その本には、リーダーとは、
1明確な意志を持たなければならない。
2時代の理念が乗り移らなければならない。
3孤独に耐えなければならない。
4人間を知り、愛さなければならない。
5神になってはいけない。
6怨霊をつくってはいけない。
7修羅場に強く、危機を予感しなければならない。
8意志を自分の表現で伝えなければならない。
9自利利他の精神を持たねばならない。
10退き際を潔くしなければならない。
と書かれています。この十項目に「リーダーは夢を語らなければならない」と船井幸雄氏は付け加えています。現在の政治家は、どのくらい当てはまるものでしょうか?