人物をみる八観法

安岡正篤氏の言葉は、多くの方々に影響を与えました。今回は、「人物をみる八観法」を紹介いたします。

【人物をみる八観法】

一、通ずれば其の礼する所を観る
すらすらうまく行き出した時に、
  どういうものを尊重するかを観る。

一、貴(たか)ければ其の進むる所を観る
地位が上がるにつれ、其の登用する人間を見て人物が分かる。

一、富めば其の養う所を観る   
金ができると何を養い出すか。

一、聴けば其の行う所を観る  
善いことを聞いたら、それを実行するかどうかを観る。

一、習えば其の言う所を観る
習熟すればその人間の言うところを観る。

一、止(いた)れば其の好む所を観る
この「止」は板につくという意味。
一人前に仕事ができるようになると、何を好むか。

一、窮すれば其の受けざる所を観る
貧乏したときに何を受けないかを観る。

一、賤なれば其の為さざる所を観る
  人間落ちぶれると何をするかわからない。だから為さない所を観る。