乾布摩擦

アトピーにも効果的といわれている乾布摩擦について調べていたら、季節の健康情報というサイトの記事がありました。転載しておきます。


乾布摩擦と体操のすすめ


1.乾布摩擦

 多少の個人差はありますが、誰でも一冬に一度や二度の風邪をひき、ときには高熱をだしたりします。ふだん元気だった人も風邪をひくようになります。

 ところで、少々難しい話になるかもしれませんが、風邪という病気はありません。医学的には症候群といって、いろいろな症状が寄せ集まってできた状態をいいます。

 その風邪にかからないようにするには、どうしたらよいのでしょうか?“栄養”と“休養”を十分にとりましょう、とよくいわれますが、実際問題として、誰もがそのような理想的な生活を続けることができるわけではありません。そこで、少しでも風邪にかからない簡単な方法として、乾布摩擦をおすすめします。

 乾布摩擦は、皮膚を鍛えていろいろな病気にかかりにくくするための簡単な方法です。それはどなたでもご存知のように、乾燥したタオルなどで皮膚を摩擦して、皮膚の体温調節機能を強めるというものです。こうすることによって、全身の血液循環機能も刺激されます。したがって、寒さに対する抵抗力がつき、風邪などにかかる割合も少なくなります。

 では、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?乳幼児の場合、昼間の暖かいときに外気浴をさせながら、タオルや手のひらで軽くこすってやりましょう。学童より大きい子でしたら、お風呂に入る直前に、裸になって胸や背中、お腹などを摩擦すると良いでしょう。少し慣れてきたら、朝の体操をしながら乾布摩擦をすると良いでしょう。秋口のちょっと寒くなりかけた頃から始めれば、一冬を通してできるかもしれません。

 乾布摩擦の効用については、いくつかの研究報告があります。例えば、幼稚園児や学童について、毎日乾布摩擦をしているグループと特に何もしていないグループとを比較すると、乾布摩擦をしているグループの子供達は、風邪などの病気にかかる率が少なかったということです。

 最初は、少々辛いことですが、今年の冬こそ乾布摩擦を続けて、健康な毎日を送りましょう。


2.家庭でできる体操

 家庭でできる体操としてストレッチングをおすすめします。ストレッチとは伸ばすという意味で、筋肉を意識的に伸ばすために色々工夫した体操をストッレチングといいます。テレビを見ながら、お友達と話をしながらあるいは好きな音楽を聞きながらゆっくり、リラックスして行なってみて下さい。

●ストレッチングにはどんな効果があるのでしょうか?

 ・筋肉に弾力性を与え、柔軟性を増すことにより体を動きやすい状態にします。
 ・動作を円滑にし、各種傷害を予防します。
 ・ちょっとした時間をみつけてやれば気分転換にもつながります。
 ・数種類のストレッチングを組み合わせることにより、健康増進、疲労回復にも結びつきます。
 ・肩こりや腰痛の予防、及び改善にも役立ちます。

 これらのことを確信し、身体の堅い人は堅いなりに、それぞれの能力に応じて行なえば良いのです。どこまで曲げなければならないというのではなく、各自の能力に合わせ各自の可能な範囲で気持ち良く、じわじわっと伸ばすように行いましょう。

●ストレッチング実施上の留意点

 ・筋肉や腱を過度に緊張させずに楽な姿勢でゆっくり無理をしないで行って下さい。
  痛みをこらえ無理にやりますと筋肉の断裂を起こすこともあります。
 ・反動やはずみをつけずに行って下さい。
  ゆっくりじわじわっと伸ばすという感じで行って下さい。
 ・呼吸を止めずにゆったりとした気分で行って下さい。
  そのためにも話しながら行うと良いでしょう。一つのストッレチングを10〜30秒間続けて下さい。

 できれば毎日行うと効果的です。色々な種類を組み合わせて10〜20分間行ってみて下さい。ハードなトレーニング後はゆっくり時間をかけて行うと疲労回復が早くなります。また、風呂あがりに行うとより効果的です。