動機づけの特徴
動機づけの特徴
主体性
その人が、率先して動くタイプか、人に合わせて行動するかを見極めます。
1主体・行動型
このタイプの人は、深く考えずに行動する傾向があり、行動を起こすこと自体でモチベーションが上がります。
(影響言語)
行動あるのみ・飛び込む・今すぐ
2反映・分析型
他人が行動を起こしてから、機を見て動くという、周りの状況に反応するタイプです。待ったり分析したりして、状況を把握することを重視します。
(影響言語)
検討する・待つ・−ならば・−かもしれない
価値基準
価値基準とは、物事の大切さ、良し悪しなどについて、その人が判断の根拠にしているものです。たとえば、人生で大切なことは「経済的成功」「家族との時間」「誠実に生きること」などさまざまです。価値基準を示すことばは、その人にとってきわめて強い動機を呼び起こすきっかけになります。
方向性
その人が行動を起こす理由を、目標の達成に置いているか、問題の回避に置いているかで区別します。
3目的志向型
このタイプは、目標を達成することでモチベーションを発揮します。ゴールを積み重ねながら前進することに生きがいを感じるイメージです。一方、問題を回避することはあまり得意ではありません。
(影響言語)
到達する・達成する・獲得する・手に入れる
4問題回避型
否定的な状況や、解決すべき問題があるときにやる気を出すタイプです。問題をあらかじめ予測したり、問題を回避したりすることが得意です。一方で、常に目標に意識を向けるということは苦手なところがあります。
(影響言語)
回避する・取り除く・解決する
判断基準
どこからモチベーションが生まれるかを見る尺度で、自分の内面からやる気がわいてくるのか、外部からのフィードバックが重要なのかを見極めます。
5内的基準型
他人に頼らず、自分の中に持っている基準で判断するタイプです。周りの意見や指示に素直に従えないところがあり、他人にもあまりフィードバックをしない傾向があります。
(影響言語)
あなた次第です・ご自分で決めてください・どう思いますか
6外的基準型
周りからの評価で自分の上げた成果を判断したり、自己評価を決めたりするタイプです。生活面でも、多くの人が取り入れている流行などに影響される傾向があります。
(影響言語)
周りの方にも評価されますよ・みんなに注目されますよ・評判がよいです・専門家の意見では−
選択理由
その人のモチベーションにつながるものを、別のオプションの追求なのか、整然と手順に従うことなのかを区分けします。
7オプション型
可能性や新しいアイデアに魅力を感じ、従来のやり方を変えたり、新たな仕組みを作ったりすることに意欲を燃やすタイプです。逆に、決められたことに従うのは苦手な側面があります。
(影響言語)
多様性・多くの選択肢・オプション・チャンス・ルール・を変える
8プロセス型
決まった手順で物事を進めることを好むタイプです。手順が示されないと戸惑ってしまい、決まりから外れたことをイヤがる傾向があります。
(影響言語)
正しい手順・どのようにすべきか・確実に・初めに・その後・最後に
変化・相違対応
物事が同じであることと、違うことに対して、その人が抱く感覚。あるいは変化のスピードによって、どのように影響されるかを分類します。
9同一性重視型
物事が常に同じ状態であることを好み、変化を嫌うタイプ。周りの変化に従うこともあまり得意ではなく、目に見えて大きな変化が起こったときに、初めてそれを受け入れるイメージです。10年以上の周期での変化が、本人の体内時計に合っています。
(影響言語)
−と同じ・以前のように・ご存じのように
10進展重視型
物事が、時間をかけて徐々に進むことを好みます。ほぼ変わらない状態が、ゆるやかに段階を追って変化していくなら受け入れやすく感じるタイプです。5年周期での変化が、リズムに合っています。
(影響言語)
よりよく・少しずつ・アップグレード・進歩
11相違重視型
劇的な変化がモチベーションにつながるタイプです。安定した変化のない状況にはおもしろみを感じることができません。1,2年で大きな変化を求めます。
(影響言語)
新しい・まったく違う・ユニークな・斬新な
12進展・相違重視型
ゆるやかな前進・変化を好む進展重視型と、劇的な変化を好む相違重視型の両方の傾向を持ち合わせたタイプです。
(影響言語)
よりよく・少しずつ・アップグレード・進歩
新しい・まったく違う・ユニークな・斬新な