ら抜きの概要

ラ抜き言葉は、可能動詞との関わりの中で問題となるテーマである。金水敏(2003)では、ラ抜き言葉の特徴を以下のようにまとめ、話者を「非ラ抜き人」「完全ラ抜き人」「不完全ラ抜き人」に分けている。

A形態的には、カ行変格活用、一段活用の動詞の未然形(打ち消しの「ない」が続く形)に、下一段活用の「れる」を付けた形である。(例「来れる」「着れる」「食べれる」)
B「−することができる」に似た、「可能」の意味を表す。
C基本的に、意志的動作を表す動詞からのみ作られる。