自己呈示

○自己呈示
自己開示は自分の話を相手にして、自分の情報を開示することである。これは、親密になる過程で必要とされる。
それに対して自己呈示は自分のことを良く見せようと振舞うことである。人間は常に本来の自分を他者に見せているわけではなく、自分にとって望ましい印象を与えようとして意図的に振る舞う。これを自己呈示と呼ぶ。
「戦略的自己呈示」
自己呈示の中でも、他者に与える印象を積極的に操作することを戦略的自己呈示と呼ぶ。戦略的自己呈示の目的は以下の五種類に分類されている。
取り入り…自分の好ましい特性をアピールすることで、他者を納得させる。
威嚇…自分が相手に害を及ぼすような危険な性質を持っているという恐怖を、他者に植え付けることによって他者を納得させる。
自己宣伝…他者が自分を尊敬させるために、自分の能力を示す。
示範…自分が賞賛に値する道徳的美徳を持っている良い人間なのだと、他者を納得させる。
哀願…他者からの助けや利益を得るために、自分が貧しくて、援助に値するものだと他者を納得させる。