愛他行動の段階

愛他行動・・外的報酬を期待することなく、他者の為になろうと内発的動機づけられた利他的行為。他人を思いやる、他の人のために何かしたい、という意識が働いている。
第一段階(1から2歳)
主に親との情緒的つながりを通して共感性が活性化していく。これがその後の愛他行動の発達の基本になる。
第二段階(2から6歳)
共感性により喚起される愛他動機が発達する。愛他動機は愛他行動を生起するエネルギーになる。後の認知的発達がなくても、愛他行動は生起するが、自己犠牲行動のような高次な愛他行動とはなりにくい。
第三段階(6から10歳)
愛他的規範認知(互恵性、社会的責任)を学習し、愛他行動はさらに内面化し、安定する。
第四段階(10歳以上)
広い意味での道徳的判断が増し、愛他行動はより内在化、より高次なものへと発達する。この段階は、14から15歳までに急速に発達し、その後発達はゆるやかになる。