現代社会と青年

現代社会と青年

1青年期と課題
○青年期の発達課題(ハビーガストの提唱)
1同年齢の男女との洗練された交際を学ぶ。
2男性、女性としての社会的役割を学ぶ。
3自分の身体についての理解と効果的使用。
4両親や他の大人からの情緒的独立。
5経済的独立の目安を確立。
6職業を選択し、その準備をする。
7結婚と家庭生活への準備。
8市民としての必要な知識や態度を発達させる。
9社会的に責任ある行動や態度を発達させる。
10行動の指針としての倫理体系を学ぶ。

2青年文化(若者文化)
○青年文化(ユースカルチャー)
若者たちがおりなす文化。ファッションやゲームなど風俗的現象としてあらわれることが多い。
○青年文化の特徴
風俗現象としてあらわれる「下位文化」(サブカルチャー)である。
既存の文化、常識に反する対抗文化である場合も多い。
流行現象としてあらわれ、きわめて可変的。
大人たちのビジネスの対象や新しい価値観を与える場合もある。

3青年と労働
○フリーターの増加
定職につかずにアルバイトなどで収入を得ているフリーターが増加。
○高い失業率
若年層(25歳未満)の失業率は、他の年代よりも高い。
○高い離婚率
若年層の離職率は、他の年代より高い。→インターンシップ制(就職前の職業経験)の充実などが必要。
○ワーキング=プア
働いても生活保護以下の所得しか得られない層。その多くが正規従業員。
ニートNEET)Not Employment Education or Training
就学も就職もせず、職業訓練も受けていない若者。
○フリーター
働いているが定職についていない人々。1990年代の不況期以来、正社員を希望しながら採用されない、強いられたフリーターが増加した。
「夢追い型」・・夢を追って型にはまった生活を拒む
「モラトリアム型」・・重い責任から逃れたいというタイプ

4青年と社会参加
○ボランティア(volunteer)
営利を目的とせず、自発的に行う社会貢献活動。本来、進んで引き受けるという意味である。
アパシー
目標を失い無気力になった状態。大学入学後に陥る無気力は、スチューデントアパシーと呼ばれる。
○パラサイト=シングル
学校卒業後も親に経済的に依存して暮らす独身男女。