2015-06-04から1日間の記事一覧

『古今集遠鏡』その1

奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき 猿丸大夫 巻四・秋上・二一五秋は総体悲しい時ぢやが、其秋の内では又どういふ時がいつち悲しいぞといへば、紅葉ももう散って仕舞うた奥山で、その散った紅葉を鹿が踏み分けて歩いて鳴く声を時分が…