2015-06-05から1日間の記事一覧

『古今集遠鏡』その2

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 巻一・春上・二一そこもとへ進ぜうと存じて、野へ出て此若菜を摘んだが殊の外寒い事で、袖へ雪がふりかかつて、ほとほとなんぎを致してつんだ若菜でござる。立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる …