学問と占い

「学問と占い」
 占いと学問と両立できるか?ということをしばしば聞かれます。私が占いの活動や講座も担当しているためでしょう。しかし、その質問はナンセンスだと思うのです。というのも、中世までの学者は、占いでも何でも知っているものだったからです。それが近代合理主義の発達と理性中心の風潮と重なって、天文学と西洋占星術が分離したり、学者は占いを非科学的としたのだと思います。学者の好む占いとしては、東洋では「易」でしょうし、西洋では「西洋占星術」でしょうね。それぞれ、独自の発達の仕方をしています。
 時折、私が思うのは、学者も占いぐらいは知っておいたほうがよいということです。いくら、理性的に処理しようとしても、目に見えない力の存在を無視するのは、謙虚さが足りない証拠です。また、逆に、占い師は学問的な手法を取り入れることが大事です。一つの方針だけでとらえようとしないで、三つの視点で捉えることが大切だと思います。学問研究においては、参考文献は最低三冊は必要なのです。ですから、それを占いにも適用して、本格的な研究が必要だと思います。