文学療法

○名作からの贈り物〜文学療法について

名作といわれる詩や文学をグループで読み、人間の心の根にあるやさしい心を甦らせる「文学療法」を、元聖心女子大学教授の鈴木秀子氏が提唱しています。文学作品は長い年月沢山の人に読みつがれて命をたたえ、生き抜いていくものです。文学を読むことによって、文学に触れることによって、自分の命が生き生きしてくるような体験を、朗読や瞑想、ロールプレイを通して体験学習していくものです。優れた作品に触れると、自分の悩みや問題は人間の共通した課題だと気づいていきます。名作と出会い触れ合い、自分の気づかなかったことと出会い触れ合い、仲間と出会い触れ合うことによって、人生の意味を探り、気づきを深め、自己成長の手がかりを得るための療法が「文学療法」です。
しかし、その作品の選定には注意が必要です。自殺作家の愛読者の中には自殺する人も多いといわれています。それだけ、よくない波動のものも多いということです。鈴木秀子氏も童話・詩を中心に、できるだけ近代の名作を採用しています。つまり、文芸作品として、よい波動のものを選ぶようにしているのです。今後、どのような作品を採用していくのか、注目してみていきたいと思っています。