藤原道長

藤原道長という人物」
 藤原道長は、親分肌の人物で負けん気の強いエピソードが多いことでも知られています。『御堂関白記』という日記があります。この日記の直筆をみると、文字が大きく、書き間違えも気にせずに大胆に墨で塗りつぶしてあります。道長の性格がでていますね。紫式部パトロンとしても知られており、『源氏物語』の成立に大きく関与しています。女性関係も派手だったようです。
 当時、男性は女性だけでなく、男色でもあったので、藤原道長も人事を決めるときに自分の好みの男性を優先して人事を決めていたようです。歴史学者で文学にも多くの発言をしてきた五味文彦氏は、日本の古典の時代は男色の文化とまで言い切っています。