記憶術・勉強術・呼吸法

「記憶術と勉強術と呼吸法について」
 今日は、以前に書いたブログに大幅に加筆したくなりました。頭の中に記憶術などのことが浮かんだためです。
 「記憶力」については、興味を持ったことはありますか?私は、たいへん興味を持った時期があります。それは、中学・高校のころでした。私は、好きな科目は徹底的に勉強しますが、嫌いな科目は、必要最低限しか勉強しなかったので、最近は反省しています。このまま数学ができないまま、一生を閉じるのはたいへん残念です。結果的に学問はどの科目でもみな共通であることに気づいたのは、大学生になってからです。
 「記憶力」について、心理学的にアプローチしたものとして面白かったのは、多湖輝『ホイホイ勉強術』(ごま書房)と南博『記憶術』(光文社)でした。どちらも、心理学的な記憶方法を示していました。特に、南博氏のものは、さまざまなテクニックを紹介していました。その日か翌日の復習の効用が参考になりました。
また、記憶するテクニックとしては、渡辺剛彰『記憶する技術』(徳間書店)が、連想やゴロなどの、どうしても記憶できないものを記憶するテクニックを教えてくれていて、参考になりました。この渡辺式記憶術は、ビジネスにも活用できるので、現在では渡辺式の流れの記憶術が主流となっています。和私は、中学生の頃に通信講座で学びました。
 ほかに、梅棹忠夫『知的生産の技術』(岩波新書)、渡部昇一『知的生活の方法』(講談社現代新書)、竹内均『私の知的鍛錬法』(徳間書店)、川喜田二郎『発想法』(中公新書)、糸川英夫『驚異の時間活用術』(PHP文庫)、野口悠紀夫『超・整理法』は、仕事のできる人物の時間管理、読書法などの勉強方法がよくわかりました。コマ切れの時間の活用方法や、「京大型カード」の活用など、たいへん参考になりました。
 学習には、集中力も必要です。そのために、大脳生理学や脳波にも興味があって、時実利彦、志賀一雅、品川嘉也の本も読みました。最近では、司法試験の予備校を主催している伊藤眞『夢をかなえる勉強法』の中で、呼吸の効用を説いていました。どうやら、呼吸の深さは健康だけでなく、集中力とも密接な関係があるようです。受験生に呼吸の指導をしてから勉強する習慣をするように指導すると、驚くほど、成果があがります。心の病や体の病のにかかっている人を観察すると、呼吸が浅いことがわかります。最近読んだ『ヘルス&ハピネス』にもそのことが書かれており、改めて呼吸の大切さを実感しています。密教の立場から池口恵観の書いた「求聞持法(ぐもんじほう)」の本を読んだことがありますが、この方法もマントラ真言)を唱えることで、腹式呼吸になるので、脳波がアルファ波やθ波になるようです。最近では、モンロー研究所の作成した「ヘミシンク」というCDがたいへん効果的なようです。
 このように、ひとつにこだわらず、多角的にアプローチしていくとたいへん面白いと思います。以前、読売文化センターで、それまでのノウ・ハウを活かした「記憶・勉強術」についての講座の企画があがったことがあります。そのときには、スケジュール上、延期にしましたが、もし講座を行うとしたら、三ヶ月から半年講座にして、先人達や達人達を紹介しながら多角的にアプローチした講座にしたいと思っています。「占い人間学」などの私の講座でも、少しやってみようかとも考えています。