空海の思想

空海の思想」
空海は、密教で有名で神秘的な面がクローズアップされがちですが、その思想が基本的に重要なので、その思想を紹介います。空海(774‐835)は、仏教・儒教道教の比較研究を行い、三一歳で私費で唐に渡り、清龍寺の恵果から密教を継承し、帰国後、高野山真言宗を開きました。真言宗の特徴は、人間は死んで仏になるのではなく、どんな人間も生きたまま、生まれたときから仏であるという即身成仏にあります。また、悟りに至る十段階を論じたものに、『十住心論』があります。空海の思想を知るうえで、重要な本です。