印鑑の扱い方

時々、印鑑の扱い方について質問を受けることがあります。そこで、印鑑の扱い方をまとめてみます。

「印鑑の扱い方」
○印鑑を捺すときには、軽く二回ほど朱肉をつけたら、印を親指と食指の間にはさみ、中指で支えて、捧げ持ち、印面の上下をよくみてから、希望成就の祈りをこめて精神統一し、静かに「の」の文字を書くように力をまわしぎみに捺印します。押しムラがないようにするのがよいとされています。
○印鑑を捺印し終わったら、印鑑を紙で拭き、感謝の気持ちをこめて目礼してからしまいます。
○目詰まりをしたときには、つばき油かオリーブ油を印鑑の全体にぬり、翌日、白紙か脱脂綿などのやわらかいもので拭き取り、印面を古い歯ブラシ(印章掃除用のブラシ)で字間につまっている印肉を取り除いていて、印面をきれいにします。
○新しい印鑑は、白紙にのせて、お宅の神棚か仏壇にそなえ、拍手または合掌礼拝して、印鑑に神仏の加護を祈り、さらに祖先の霊に報告、終わって白紙に包むかケースにおさめて、印章袋に入れて所持するなり、安全な場所にしまう。
○新しい印鑑で改印届けが済んだら、古い印鑑は白い紙か白い封筒に包んで「封」と書いておき、数年したら印面をキハツ油で洗い、水で清め、ヤスリで削り落とし、墓地に埋めるか海中に葬る。神社でお焚き上げにしたり、印鑑供養に出したりしてもよい。