「小春日和」と「麦秋」

「小春日和」と「麦秋
「小春日和(こはるびより)」と「麦秋(ばくしゅう)」ということばは、間違いの多いことばです。「小春日和」は、晩秋から初冬にかけての暖かな日、初冬の暖かな日です。「麦秋」は初夏をさします。
小春は陰暦十月にあたり、太陽暦の十一月で、この時期は春の陽気に似ていることから「小春」と呼ばれました。麦秋は、麦の穂が実るのが初夏であり、麦にとっては収穫の秋を示すことからついたものです。二毛作を思い起こさせることばですね。