シュルツ博士の自律訓練法

自律訓練法について

シュルツ博士の自律訓練法は、自己暗示のみで催眠状態に入れるように考案した自己催眠法です。この方法は、自己催眠健康法として有名なものです。一日に数回、5分から10分ほど長期的に続けることで、「呼吸が深くなる」「血圧が安定する」「胃腸の機能が活性化する」「集中力が高まる」「疲労が回復する」などといった効果が得られるといわれています。他に、神経症心身症、あがり症、夜尿症、吃音、不眠にも効果があるとされています。
(環境公式)
深呼吸を三回行い、心の中で「気持ちがとても落ち着いている」と繰り返し唱える。
(六つの公式)
1「右腕が重い」と心の中で唱えて、実際に右腕の重さを感じる。次に「左腕が重い」と唱え、左腕の重さを感じる。さらに「両足が重い」と唱え、両足が重くなるのを感じる。
2「右腕が温かい」と唱え、実際に右腕の温かさを感じる。次に「左腕が温かい」と唱え、左腕の温かさを感じる。さらに「両足が温かい」と唱え、両足が温かくなるのを感じる。
3「心臓が静かに規則正しく打っている」と唱え、それを感じる。
4「呼吸が楽になっている」と唱え、それを感じる。
5「お腹が温かい」と唱え、それを感じる。
6「額が涼しくて心地よい」と唱え、それを感じる。
(消去動作)
手足を曲げ伸ばしして、大きく深呼吸してから目を開ける。これにより催眠状態を解く。