広辞苑の記述

岩波書店の『広辞苑』は有名な辞書ですね。辞書と百科辞典の要素を含むというキャッチフレーズで売った本です。最近、売り上げが落ちているようですね。理由は二つあります。
一つは、戦後の進歩的文化人の思想が書かれた辞書で、社会主義共産主義の立場で書かれているからです。
もう一つは、語句の記述もわかりにくいので、国語や語学の専門家は三省堂の『大辞林』を使う点にもあります。
私が学生時代に、意味調べの課題で辞書を引いていて、理解不能が多かったのが、『広辞苑』でした。わかりやすいが、主観が強いのが『新明解国語辞典』でした。この二つの辞書の詳しい話は、『新解さんの謎』(角川文庫)、『広辞苑の嘘』(光文社)を読むと、面白いですね。