ミルトンモデル11−15

ミルトンモデル11副詞と形容詞
どのように、またはどの程度など、状態を示す修飾的表現(副詞・形容詞)は、修飾されることばを前提として使うものである。
(会話例)
その製品を出荷するには、どうしたらいいだろう?→出荷できるかどうかが問題になっている
その製品を速やかに出荷するには、どうしたらいいだろう?→出荷することがすでに前提になっている

ミルトンモデル12時制と副詞の変更
「始める」「終わる」「続ける」「やめる」「まだ」「すでに」「もはや」などのような、時の経過を示すことばや、何かが行われる(または行われている)ことを前提としている。
(会話例)
あなたがこのプロジェクトに関心をもち始めたのはいつですか?→「プロジェクトに関心を持っていること」が前提
君はもうC社に売り込みをかけているかな?→「C社に営業をかけること」が前提

ミルトンモデル13論評的形容詞と副詞
話し手が「必然的に」「運よく」「喜んで」「幸いに」などの論評的形容詞と副詞を使うと、聞き手はそれを前提として受け入れるため、説得力が増す。
(会話例)
運がいいことに、我々はこのマーケットで勝ち抜くために何が求められているかをすでに知っている。
幸いなことに、この商品はD社が開発中のスペックをすでに盛り込んでいる。

ミルトンモデル14普遍的数量詞
「すべて」「どんな−でも」「いつも」「誰でも」などの普遍的数量詞を用いて表現すると、聞き手の側は言われた内容に強い印象を抱く。
(会話例)
先生のお話はいつも勉強になります。
誰でもそう感じるのではないでしょうか。

ミルトンモデル15必要性の叙法助動詞
「できない」「しなければならない」などのことばを使って、ほかの選択肢を打ち消す表現で、素直に従いたくなる表現である。
(会話例)
人の上に立つものとして、ここで弱音を吐くことはできませんよね。
場合によっては、いやなライバル企業とも手を組まなければなからいでしょう。