ミルトンモデル20-25

ミルトンモデル20会話的要求
何かしてほしいことを相手に伝えるのに、命令の形ではなく、質問の形で伝えるパターンである。
(会話例)
伝票は出してもらっていたかな?
明日までに返事をいただけるでしょうか?
この前いただいたサンプルよりも、色を濃くしていただけますか?

ミルトンモデル21曖昧
催眠療法のテクニックとしての心得は、曖昧にすることである。
○発音が似ていて違う意味を持つ言葉を、どちらの意味にも取れるように使う。
○修飾語の指している範囲や、「わかる」「知っている」などの言葉が示す範囲を曖昧にすることで、いくつかの意味に取れるように話す。

ミルトンモデル22比喩
人や物の特徴を、別の何かにたとえて表現するものである。この比喩によって、聞き手の印象を深めることとなる。
(会話例)
カミソリのような変化球の切れ味です。
彼なら、機関車のように力強くチームを牽引してくれるに違いない。

ミルトンモデル23事実違反
事実としてはありえない、突飛なことをいうメタファーにより、聞き手は自分なりに解釈しようとする。
(会話例)
夜を徹して作業したから、ついにパソコンが怒りだして、データサーバーはふて寝してしまった。
あまりの暑さに、扇風機も汗だくでしょう。

ミルトンモデル24引用
人の言葉や、昔から言い習わされてきた格言・ことわざなどを引用するのも効果的なメタファーである。
(会話例)
「人から批判されることも恐れてはならない。それは成長の肥やしとなる」という、エジソンの言葉もあるしね。

ミルトンモデル25物語
神話や伝説、民話や寓話、偉人伝には、さりげない強いメッセージが込められていることが多い。その話を子供に聞かせてあげると効果的である。