松・竹・梅

松・竹・梅
縁起のいい植物として、「松竹梅」という言い方があります。これらは、日本の庭にはよく植えられ、住む人や見る人の心を和ませてきました。それでは、どのような効能があるのでしょうか。気の流れで考えると、「松」は南に植えると、神聖な木であり、根気、霊感が授かり、一家に繁栄をもたらします。「梅」は東南に植えるとよく、紅梅と白梅とをセットで植えると、智恵と悟りを与え、社交運に恵まれ、明るく賑やかな家庭になります。竹は西北に植えると、行動力、集中力がついてきて財運を守るものとされ、『竹取物語』にもでてくるのは、そのような意味合いを反映させたものと考えられます。松竹梅は、桜、ツツジ、サツキなどと並んで、「陽木」とされていて活気を与えてくれます。一方、シュロ、ソテツなどは「陰木」とされていて、人間の木を吸い取ってしまうと考えられています。なお、蔦などツルをからませるのも、ベランダに少しからませるのならよいのですが、家全体を覆うようになってしますと、陰木のような働きをしてしますので、注意が必要です。