ことわざ二つ

冬来たりなば春遠からじ
読み(ひらがな)
ふゆきたりなば はるとおからじ。

意味
今は不幸であるけれど、それを耐え忍べば、やがて幸せは、きっとやってくる、ということのたとえ。

解説
このことわざは、イギリスの詩人、シェリーという人の「西風に寄せる歌」という中の最後の一節、「If winter comes, can spring be far behind ?」、を訳したもののようです。寒くて厳しい冬がやって来たなら、やがて明るく暖かな春が必ずやってくる、という意味から生まれたようです。

重要語の意味
冬=季節の一つ。気温が低く最も寒い時期。 来たりなば=来たならば。 春=冬の次ぎに来る季節。暖かくなり草や木の花が咲き始める。 遠からじ=遠くはない。すぐ近くである。 シェリー=Percy Bysshe shelley。イギリスの叙情詩人。ロマン派の代表者。「Ode to the West Wind」という「西風に寄せる歌」が有名。[1792-1822]

いわれ(歴史)と重要度
イギリスの詩人シェリーの詩の一節。 重要度=☆☆☆


小人閑居して不善をなす(出典『大学』)
つまらない人間は、暇になるとろくでもなことをする、という『大学』に使われている一節です。特に第二の人生を歩むときには、要注意です。人間は、ある程度忙しくしているほうが、健全なのでしょうね。