蕉門の俳諧

蕉門の俳諧
(特徴)
芭蕉を中心とした蕉門十哲の時期は、俳諧の黄金時代であった。
芭蕉没後、多くの門派に分かれ、芭蕉は通俗化し沈滞した。
(主な作者)
榎本其角・・近江の人。豪放洒脱な作風であるが、技巧に走る。
服部嵐雪・・淡路の人。江戸に出て俳諧に親しみ、温雅な作風。
向井去来・・長崎の人。師の俳風を忠実に守り、清雅幽寂な作風。
内藤丈草・・尾張の人。仏門に入り、作品は高潔な風韻を伝えている。
各務支考・・美濃の人。俳諧は蕉門随一であるが、作風は平俗
森川許六・・近江の人。実直温和な作風で、鋭さがない。
野沢凡兆・・金沢の人。客観的・印象的な句を作った。