海外の筆跡心理学の歴史

【海外の筆跡心理学の歴史】
ヨーロッパでは、近代に入ってからフランスのミション(1806−1882)が1857年に『筆相学大系』を著し、1896年にハンス・ブッセはドイツ筆相学協会を設立し、クレペリンは筆圧計を作りました。こうして筆跡学は発展し、犯罪捜査にも用いられるようになり、筆跡心理学(筆相学・書相学・グラフォロジー)はヨーロッパでは100年以上の歴史がありものとして、現在では大学に講座もあるほど盛んに研究され、フランスでは国家資格になっています。フランスのジャマンによると、筆跡の基本は、「方向・速度・書き順・大きさ・速度」の6つであるとしています。
海外の筆跡の主な流れをまとめると、以下のようになります。

【海外】
1871年 アベ・フランドリン(仏 筆跡学者)
字の形とそれに対応した性格特性の関係に着目
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ジャン・イポリート・ミション(仏 神父・筆跡学者)
膨大な筆跡を集め、研究・検証・整理し、学問として確立
「筆跡額の父」
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フランス・ドイツの社会学者・生理学者・哲学者らが研究を発展
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1890年 ルードヴィッヒ・クラーゲス(独 人格心理学者)
筆跡特徴と人格特徴の関係性を学問として完成
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フランス学派・ドイツ学派
(ヨーロッパ各国に広く認知)