漢字の成立

漢字の成立・分類−許慎『説文解字』(99年頃)の「六書」−

象形
目に見えるものの略画から発達したもの。(例)日・月・山・人・女・子・口・耳・手
指事
形のないもの、抽象概念を示すための象徴的な符号から発達したもの。また、象形を基礎に、それに符号を添えたものもこれに含める。(例)一・二・三・上・下・本(もと)・末(すえ)
会意
表そうとする語の意味を、既成の二つ以上の文字に関連させて考え、それを組み合わせてその文字としたもの。(例)武
形声(諧声)
語の音を示す役目と、意味上の類別を示す役目とを分担させて、既成の二字を組み合わせたもの。(例)枝・岐・技
転注
意味上の連絡を考えて既成の文字を転じ用いたもの。あるいは、語の意味変化が生じても、もとの文字をそのまま用いるもの。(例)楽
仮借
同音・類似の音の語を、既成の文字を借りて表すもの。つまり、形声の方法だと意味上の類別を示す文字が組み合わされるのだが、仮借はそれをしないで、もとの一字のまま、ただ音だけを示すのである。

最古の漢字・・殷代の「甲骨文字」
漢字の書体・・1篆書→隷書→楷書
2草書→行書