出口王仁三郎の世界

出口王仁三郎霊界物語』の示した霊界
○霊界に行くと、「言・心・行」が一致してしまうため、想念がそのまま表情や言葉に現れてしまう。
○死後の世界(霊界)は、「神界・幽界・中有界」の三界に大別され、死後、霊魂(精霊)が最初に行くのは中有界である。
○人は死を迎えると同時に、「死有」から「中有」(死後49日間)の状態になる。死後50日目からは「生有」という。「中有界」にいる間に、霊界での親や兄弟が決まり、その霊魂の行き先が天国か地獄かが決まる。「中有界」の間に、外分の状態(本性が多い隠せる状態)→内分の状態(本心だけの想念の状態)→準備の状態(天国にいくための準備の状態)という段階を経る。
○古代日本人は、50日間の霊祭と、節目の供養や祀りを大切にしてきた。「そうして中有の49日間は幽界で迷っておるから、この間に近親者が十分の供養をしてやらねばならぬ。また、これが親子兄弟の務めである。この中有界にある間の追善供養は、生有に多大の関係がある」(『霊界物語』)
○三途の川は、現実の世界とあの世とを隔てる場所である。自分の想念次第で天国か地獄かが決まる。「ことさらに神は地獄をつくらねど己がつくりて己がゆくなり」『霊界物語
○天国は、神様のいる最奥天国が一番上にあり、大きく第一天国・第二天国・第三天国に分かれる。さらに、それぞれが60段階に分かれる。各段階には無数の団体があり、天国へいったそれぞれの精霊は、そのどこかの団体に属して暮らすこととなる。そこは、同じ価値観・同じ想念の精霊が集まっているため、気兼ねないとても住みやすい環境である。しかし、同じレベルの霊魂が集まり、居心地がよいために、現界のような苦悩がなく、揉まれることが少ないため、霊界で魂を向上させるのは難しいとされ、転生を望むようになるとされる。
○天国では、男性30歳ぐらいで知性が主、女性20歳ぐらいで意志が主の状態になるといわれている。その男女の補いで夫婦関係が成り立と、二人で一人になるといわれている。その夫婦の天人夫婦のいとなみから、天人の「霊(たま)の子(こ)」が産まれ、現界人の母体に宿り、人の子として生まれる。
○生まれ方には、「降誕」(神が大きな使命を持って生まれる)、「生誕」(天国天人が下ってくる)、「再生」(通常の霊界から現界へと戻ってくること)、「転生」(動物霊から人間に魂が向上して生まれ変わったり、逆に動物に落ちてしまう場合)の四種類の生まれ方がある。
○生まれ変わると、前世のことは覚えていないが、死後、霊界に復活すると、その記憶もまた甦ってくる。