遊女のことば
遊女のことば―吉原―
三大遊郭―吉原(江戸)・島原(京都)・新町(大阪)
吉原・・江戸に東北地方の人々が入ることで形成されたことば
(例)「ありんす言葉」
―でありんす・・―です
おいでなんし・・いらっしゃい
―ではおっせん・・―ではありません
なんざす?・・なんでございますの?
そうざいます・・そうでございます
主(ぬし)・・客や、尊敬に値する人物のことをいう時に使う。
塩次郎・・うぬぼれの強い自信家のこと。
武(む)左(さ)・・武士の客だけではなく、むさくるしい客のこと。
七夕(たなばた)・・店の中をバタバタ足音うるさく歩く客のこと
おゆかり様・・馴染み客のこと
さし・・事情があって会いたくない客のこと
もてる・・吉原では「(客が遊女に)丁寧にもてなされる」という意味。ここから転じて、現代の「モテる」という言葉が生まれた。
素人屋・・吉原遊郭の中にあった各種商店のこと
行水・・月経のこと
髪洗日・・毎月二十七日。すべての遊女がこの日だけは絶対に髪を洗ってきれいにしたため。