疑問と否定


疑問と否定の表現

疑問表現
(基本的性格)
話し手が相手に未知の部分の情報を求めたり、自分自身にといかけたりする表現である。
1真偽疑問文
(例)昨日、花子に会いましたか。
2疑問語疑問文
(例)昨日、誰に会ったのですか。
3選択疑問文
(例)文法は、好きですか、嫌いですか。
1質問型
(例)花子に会いましたか。(上昇調イントネーション)
2自問型
(例)誰に会ったのだろう。(下降調イントネーション)

否定表現
(基本的性格)
対応する肯定の事態や判断が成り立たないことを意味する。
事態の否定と判断の否定とがある。
普通体の否定形は述語に「ない」をつけて作る。
丁寧体の否定形は「動詞の連用形+ません」などを使う。
1事態の否定
a無題否定
単にある事態が存在しない、あるいは、しなかった、ということを表す。
(例)雨が降らなかった。
天気がよくないな。
b有題否定
ある対象に関して、その対象が持つかもしれない属性、経るかもしれない過程、するかもしれない動作が、実際には存在しない、あるいは、しなかったということを表す場合が多い。「は」で示されることが多い。
(例)彼は昨日、来なかった。
この米はおいしくない。
2判断の否定
ある可能な事態をいったん想定し、それが当該の事態の説明としては、その全部あるいは一部が間違っていることを表す。
(例)太郎が会いに来たのではない。花子が会いにいったのだ。
この事実は太郎が指摘したのではない。