2017-11-20から1日間の記事一覧

百人一首の寸評71-85

七一 夕暮れになると、家の前の田の稲葉を、そよそよと音をさせて、それから芦ぶきの田舎家に秋風が吹きわたってくるよ。(鑑賞)門田の稲葉を吹き渡ってくる秋風七二 噂に高い高師の浜のあだ浪はかけまい。噂に高い浮気な方の言葉にはかかわるまい。浪に袖…

百人一首51-70の寸評

五一 せめて、こんなふうだと言うことさえできない。伊吹山のさしも草ではないが、あの人はさしも知るまい。私の火のように燃えあがる胸の思いを。(鑑賞)胸のうちに密かに燃える初恋のもの思い五二 夜が明けてしまうと、やがて日が暮れ、そうするとまた逢…