一 秋の田のほとりに作った仮小屋の、その苫の網み目があらいので、私の袖は露にしっとりとぬれぬれてゆくばかりである。(鑑賞)暮れていく晩秋の静寂な収穫期の田園風景 奈良時代の農民が作った労働歌が、時代の流れとともに、天智天皇の作で、天智天皇が…
八 私の庵は都の東南、このように心のどかに住んでいる。だのに、この世を憂しとして逃れ住んでいる氏山だと、人々は言っているようだ。(鑑賞)宇治での隠棲生活ののどかな心 宇治山の僧喜撰は、ことばかすかにして、はじめおはりたしかならず、いはば、秋…
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