古文の記述対策の参考書

 おはようございます。今回は、「古文の記述対策」について考えてみたいと思います。古文の記述問題についても、悩みを抱えていることが多いようですね。記述対策として、予備校の講義を受けたときに、担当する講師がコツコツ積み上げる答案例を示すタイプだと、たいへん効果的ですが、天才的な才能の講師だと、答案に切れがありすぎて、普通では作れないような答案を示すことがあります。Z会の学習参考書の記述などは、答案の根拠を示すのがたりないので、あまり役に立たないことが多いものです。実際には、下書きを書いて、「字数がたりなければ説明を増やし、字数が超過したら削る」というマメな作業からはじめて、コツコツと積み上げる答案が一番望ましいので、そのようなことを教えてくれる講師との出会いが重要となります。
 もし、出会いがないなら、コツコツを積み上げる答案のコツを書いてくれている参考書を使うのがよいのです。そして、講師に添削してもらうとよいでしょう。記述対策としては、『記述対策・得点奪取古文』(河合出版)が一番オーソドックスです。この本は他に『記述対策・得点奪取現代文』『記述対策・漢文』など、記述対策の定番として受験生の間でも知られている本です。この本は、全部やらなくても、第一部の典型問題だけやれば、効果が上がるようにできているので、時間がないときには便利な本です。この本の典型問題をやってから、『入試問題精選・漢文』(河合出版)や駿台予備校の青本、教学社の赤本のシリースをやると効果的です。記述がまったく書けないときには、一回目は問題の解答をみて、なぜそのこたえになるのかを確認してよみながら、紙に記述の模範答案を清書します。二回目には自力で模範答案を思い出しながら、書いてみます。そうすることで、記述の要領を身につけることができるのです。マネから入るのも有効です。昔の人の智恵ともいえます。