日本文学史の参考書

 こんばんは。今日は、文学史の扱い方にふれてみたいと思います。センター試験でも時折、出題されていますし、私立大学や国立大学でも、よく出題されています。しかし、深みにはなるとたいへんなことになるのも、文学史の特徴です。
 文学史の参考書としては、『土屋の試験に出る日本文学史』(ライオン社)は読み物として、たいへん面白い本です。上手に整理されています。『詳解・日本文学史』(桐原書店)もよいのですが、少し情報量が多いので、辞書的な利用になると思います。文学史の攻略のコツは、あまり時間をかけすぎないで、問題を解きながら覚えてしまうことです。つまり、やっても際限がないので、問題で問われている箇所を中心に勉強するのです。『ぶっつけ・日本文学史』(文英堂)は、コンパクトでしかも問題がついているので、便利です。まずは問題を解いて、重要語句を覚えてしましましょう。そして、その問題で問われている箇所に肉付けをしながら、本編で確認していくのです。そうすることで、効果的に攻略することができます。
 そして、大学生になったら、加藤周一の『日本文学史序説』(ちくま文庫)、ドナルド・キーンの『日本文学の歴史』、小西甚一の『日本文芸史』などを読むとよいと思います。