漢文の基礎学習

 古文と漢文との関係を考えてみます。以前は、漢文は簡単なので得点源にしているケースが多かったものです。しかし、最近は漢文が苦手というケースが増えました。なぜでしょうか。そもそも漢文のほうが古文よりも覚える分量が古文の三分の一なので、漢文は簡単なはずです。しかし、学校での漢文の時間数の削減などが大きな原因となっていることを感じます。さらには、中学校で漢文の基礎をやっていないことも大きな原因だと思います。中学校の学習の量を増やして、最高水準のレベルにしておけば、その後の勉強はスムーズにいくものです。『自由自在』(受験研究社)や『最高水準問題集』(文英堂)などで、水準の高い勉強を心がけることが大事です。中学生は、頭が柔軟ですから消化できるものです。その軟らかい頭のうちに行うことが大切です。また、苦手が科目は中学生用の学習参考書で勉強してから、高校の参考書で勉強すると、意外と理解がはやくなります。苦手科目は中学生向きの参考書を利用することをお薦めします。