名詞の活用(曲用)

「名詞の活用(曲用)」
 「名詞に活用がある」という考え方があります。たとえば、「酒(さけ)」は「酒屋(さかや)」のように、「さけ」が「さか」になりますね。また、「白(しろ)」は「白木(しらき)」は「しろ」が「しら」に変わります。このような現象を音韻変化ではなく「名詞の活用」と考えたのが、川端善明や森重敏でした。これらは、言語学辞典の類では「曲用(きょくよう)」などとしてあり、「活用」とは区別しています。このように、視点の違いによって見え方が変わるのは、面白いですね。