マーフィー理論の長所と短所

「マーフィー理論の長所と短所」
 書店をみてみると、成功哲学と呼ばれる本がたくさん置かれています。そのほとんどは、ジョセフ・マーフィーの理論の影響を受けています。マーフィーは牧師・神学博士でしたが、宗教・宗派を問わず幅広く支持を得ました。簡単に言えば「プラス思考を潜在意識に働きかける」ということになりますが、「心の想念」を大切にし、調和の精神を打ち出したので癒しを与えました。
 手相学でも、心の在り方は左手に表れます。しかし、なかなか左手は変わらないのです。つまり、精神的な変化は起こりにくいともいえます。しかし、想念を変えると左手が変わるのです。その意味で「開運」を考える上では、マーフィーの説くことはとても重要です。それはまた、スピリチュアルの理論とも一致するのです。また、マーフィーは自然の運行を説いた易に注目し、アドバイスするときに利用していました。易は自然や運命の摂理を教えてくれるので、生きる上での指針になります。
 マーフィーの本は、三笠文庫から気軽に読めるものが多数翻訳されているので、ぜひ手にとってみてくださいね。マーフィーを日本ではじめて紹介した渡部昇一(マーフィーの研究をするときは、大島淳一の筆名を使っています)のマーフィーに関する本も三笠文庫に収録されています。特に、『眠りながら成功する』は、お薦めです。
 リストラや不況といわれるいまこそ、マーフィーに学び、心豊かに生きていきたいものです。そして、生き生きとした手相や人相を作り上げて運命を切り開いていきましょう!
 ただし、マーフィーの理論には欠点があります。「努力」をしないと願望は達成できないのに、「努力は不要である」という書き方をしているのです。これは、間違っています。どんな成功者でも努力なくしては、成功しません。努力の上での想念であると理解してくださいね。